「新しい資本主義」より「新しい経済政策」が重要だ 21世紀の経済構造にふさわしい経済政策とは?

✎ 1〜 ✎ 119 ✎ 120 ✎ 121 ✎ 最新
著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

競馬である。

日本では、5月22日がオークス、5月29日が日本ダービーだったが、「本国」のイギリスでは、6月3日がオークス、4日がダービーである。来週以降、さらに同国の競馬は盛り上がり、ロイヤルアスコット競馬場では多くの古馬グレードレースが行われる。今年は、日本からも多数の馬が参戦するようだ。

とにかく、欧州に関しては、秋に開催されるフランスの凱旋門賞は一度勝たないことには、日本の競馬界天井詰まり感が取り払われない。

だが、すでに日本の生産馬が質量ともに世界で断トツであることは、世界中のホースマンの知るところである。凱旋門賞は、フランス特有の深い芝の特有のコースである。日本の競馬場が特殊で、(最近では)どんな欧州馬も日本馬に敵わないのと同じように、日本馬には向いていないだけのことではある。

そうは言っても、一度勝つ必要はある。また、やはり凱旋門賞を勝っている馬は、底力に優れているだけでなく、精神力、直線でのギアを切り替えたときの加速など、総合力に優れている。そのため、種牡馬、繁殖馬としてやはり価値の高い馬を多く生み出しているから、象徴的な意味でも、実際的な意味でも、一度は勝つ必要がある。

今年はどうやら日本ダービー馬、ドウデュースも参戦するようだが、その他の馬も含めて強く応援したい。そして、今月のロイヤルアスコットでも多くの馬の活躍を期待する。

安田記念はヴィクトリアマイルの上位馬で

それと比べると、5日の日曜日に行われる安田記念(東京競馬場、距離1600メートル、G1)での私の馬券が当たろうが当たるまいが、読者だけでなく、私自身も関心がなくなってくる。

世の中は、経済政策の時代から社会政策の時代、ギャンブルとしての競馬から文化としての競馬の時代である。ただ、5日のマイルのG1、伝統の安田記念は、いずれにせよ行われる。私も少しだけ馬券を買うだろう。

このレースは本当に強い馬しか勝てず、京都のG1マイルチャンピオンシップは勝てても、こちらは勝てない馬は多い。ということで、先月の牝馬のG1、ヴィクトリアマイルの上位馬は、ここでも有力だ。

私は、その上位3頭(ソダシが出れば本当はよいのだが。無駄にダートを使ったために休養に入ってしまった)、ファインルージュ、ソングライン、そしてレシステンシアまで有力だと思う。穴は、ダノンザキッド。

(当記事は「会社四季報オンライン」にも掲載しています)

小幡 績 慶応義塾大学大学院教授

著者をフォローすると、最新記事をメールでお知らせします。右上のボタンからフォローください。

おばた せき / Seki Obata

株主総会やメディアでも積極的に発言する行動派経済学者。専門は行動ファイナンスとコーポレートガバナンス。1992年東京大学経済学部首席卒業、大蔵省(現・財務省)入省、1999年退職。2001~2003年一橋大学経済研究所専任講師。2003年慶應大学大学院経営管理研究学科(慶應義塾大学ビジネススクール)准教授、2023年教授。2001年ハーバード大学経済学博士(Ph.D.)。著書に『アフターバブル』(東洋経済新報社)、『GPIF 世界最大の機関投資家』(同)、『すべての経済はバブルに通じる』(光文社新書)、『ネット株の心理学』(MYCOM新書)、『株式投資 最強のサバイバル理論』(共著、洋泉社)などがある。

この著者の記事一覧はこちら
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

関連記事
トピックボードAD
マーケットの人気記事