<方法2>スマホのルールは残すが成績を条件にしない
方法1のようにルールの完全撤廃まではどうしても踏み切れない親もいるでしょう。その場合、一日何時間といった一定のルールは作りますが、成績が下がったら没収というように、成績をからめないようにします。
その際のポイントとしては、一方的に強要しても反発されるだけなので、なぜルールを決めるのか、親は子どもに理由を明確に伝えましょう。
伝えるとよいのは、「無制限な使用は生活習慣リズムの乱れにつながる」ということです。実際、子どもによっては時間制限をかけないと生活面に影響が出ることがあります。「成績が下がるから」「勉強しなくなるから」ではなく、あくまでも生活リズムの問題として伝えます。
さて、上記のいずれかの方法によって、スマホルールと成績条件を切り離すことができたら、次にいよいよ本丸に移ります。それは、親が最も不安視している子どもの勉強面です。
子どもは中学以来、勉強のやる気がなく、ギリギリ高校に進学できたという状態ですから、小さいときから、親が勉強の強要または条件付き承認をしてきた可能性があるように感じます。そのような状態で、長期にわたって育てられた子どもは、勉強への抵抗は強くなり、一時的対応ではなかなか変わりません。
そこで、もしそのような状態であれば、次の3つのことをできる限り早く実行してみてください。大学受験する高校生に残された時間はそれほどありません。
(1)親は勉強について一切口出ししない
子どもが中学生以上になれば、親が勉強、成績に関与しようとして反発を招くことはあっても、やる気を引き出す可能性は極めて低いと考えています。子どもから勉強の相談があれば話をしますが、親から関わるのはやめましょう。本当に子どもの勉強を心配するのであれば、逆に一切口を挟まないようにしたほうがいいです。
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