キリスト教の世界のジェンダー秩序には疑問も感じており、新しいアイデアがいろいろとある。たとえば、信徒は女性が多いのに、教会の役員は男性が圧倒的多数であること。
「牧師も神父も男性ばかりです。これは社会状況の反映だと思いますが、教会と社会、どちらが先に変われるか、と考えています」
自分はあくまでも男性だから、女性の気持ちは想像するしかない。だから、将来「新宿コミュニティー教会にはレズビアンの牧師にも協力してほしい」と願っている。
新宿コミュニティー教会には、既成の教会のありように疑問を覚えるクリスチャンが、横浜、埼玉、千葉からも集まってくる。その中のひとりの女性は、当初、牧師が同性愛だと知らなかったと言っていたが、今では毎年一緒に性的マイノリティのパレードにも参加し、人々に温かい言葉をかけている。「出会いによって人は変わります。そういう様子を見るのは本当に楽しいです」。
筆者も、カップルの多様なありようが社会的・法的に認知され、保障されるようになることを、願ってやまない。異性愛の法律婚カップルだけが認められる社会は、もうそろそろ、卒業しませんか。
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