前回は、効率よく筋トレを行うには、重りを持ち上げる動きを強調する“コンセントリック・トレーニング”よりも、下ろす動きを強調する“エキセントリック・トレーニング”が重要ということをお伝えしました。
最小限の努力で最大の効果を引き出すエキセントリック・トレーニングですが、エキセントリックな筋肉の収縮は、日常生活の動作でも現れます。以下の3つの動作のなかで、エキセントリック運動にあたるのはどれでしょうか?
A 自転車をこぐ
B 水の中を歩く
C 下り坂を歩く
伸びながら力を発揮する動作はどれ?
答えは、「Cの下り坂を歩く」です。簡単すぎましたでしょうか?
自転車をこぐのも水中で歩くのもよい運動ですが、これらの動作はすべて基本的に筋肉が縮みながら力を発揮するコンセントリックな収縮であり、エキセントリックな収縮は現れません。
これに対して坂道を下る際には、前側にある脚の筋肉は体にかかる重力に対してブレーキをかけるために、伸びながら力を発揮するエキセントリックな収縮をします。
おさらいになりますが、自分の体を含め、重りを持ち上げる際に筋肉はコンセントリックな収縮をし、重りを下ろす際に筋肉はエキセントリックな収縮をします。
通常の筋力トレーニングでも、重りを上げる時間を短くし、重りを下ろす時間を長くすることで、エキセントリック・トレーニングに切り替えることができます。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら