「観客フル動員」になってもプロ野球が伸び悩む訳 カギを握るのは応援解禁か、野球の魅力アップ

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昨年の日本一、ヤクルトの観客動員は収容人員のほぼ半分と厳しい。コロナ前との比較でも56.3%だ。今年の3月の東京の気温が前年より低かったこと、開幕カードが他球場で行われたこと、土日の試合が少なかったことなどが原因かと思われるが「神宮球場ガラガラ、ヤバい」とSNSで話題になっている。

開幕から最下位に沈む阪神だが、コロナ前との比は92.51%とかなり善戦している。対照的に巨人はコロナ前の4分の3程度の入り。「当日券が普通に買えた」との声もきいた。広島は2019年の9割弱の入り。今季は好調で首位争いをしていることが大きいか。

DeNAは本拠地の横浜スタジアムが東京五輪会場に決まったことを受けて改装工事に着手。2020年2月には、収容人員は2019年よりも2,812人多い34,046人まで拡大した。しかしコロナ禍のためにここ2シーズン一度も「満員御礼」を出していなかった。今年は開幕戦で32,436人、5月14日には史上最多の32,481人を動員し「満員御礼」が出た。しかしトータルでは71.62%の動員率、2019年との比較でも72.65%にとどまっている。

セ・リーグ全体の数字は以下の通り。

2019年417試35237人(94.37%)
2022年130試27548人(72.48%)76.80%

2019年の4分の3強の動員ということになる。

パ・リーグの動員はセ・リーグよりも少ない

より深刻なのはパ・リーグの観客動員だ。

パ・リーグ
オリックス(京セラD/ほっともっと)
2019年71試 24,423人(67.90%)
2022年26試18,542人(51.42%)75.31%
ロッテ(ZOZOマリン/東京D)
2019年71試23,463人(77.33%)
2022年22試21,713人(72.09%)92.23%
楽天(楽天生命)
2019年67試26,489人(86.17%)
2022年16試19,048人(62.43%)72.45%
ソフトバンク(ヤフオク・PayPay他)
2019年67試38,253人(94.94%)
2022年17試29,874人(74.68%)78.66% 
日本ハム(札幌D/東京D)
2019年67試28,422人(68.01%)
2022年25試14,111人(33.82%)49.73% ※入場制限あり
西武(メットライフD・ベルーナD)
2019年67試26,074人(79.68%)
2022年22試16,075人(50.95%)63.94%
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