「観客フル動員」になってもプロ野球が伸び悩む訳 カギを握るのは応援解禁か、野球の魅力アップ

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昨年のパの覇者、オリックスもヤクルト同様、半分強しか観客席を埋めていない。2019年比では75.31%だ。ただし5月17、18日の神戸、ほっともっとフィールドでの日本ハム戦は両日ともに21,000人余を動員、2019年実績を上回った。チーム状況の好転とともに動員は上向きだ。

ロッテはパ・リーグでは動員の落ち込みが最も少ない。2019年と比して92.23%、1試合当たり1700人ほどの減少でとどめている。首位を走る楽天だが、収容人員の6割強しかお客が入っていない。これまで本拠地の楽天生命スタジアムは改装を重ねお客を呼んできたが、厳しい状況だ。

2019年までソフトバンクはヤフオクドームをほぼ満員にしてきた。しかし今年は74.68%の動員率、2019年比で8割弱にとどまっている。

深刻なのが日本ハムだ。開幕から入場制限をかけていたが、パ・リーグ最大の収容人員(41,138人)の札幌ドームで14,000人ほどしか入っていない。動員率は30%台、コロナ前の半分以下だ。4月6日のロッテ戦の7,953人など1万人以下の試合が4試合もある。

西武は2021年に球場、周辺施設を大改修し名称もメットライフドームからベルーナドームに代わったが4月23日の26,257人が最多で、収容人員(31,552)いっぱいまでお客が来たことはない。

コロナ前の4分の3の動員率に

パ・リーグ全体では以下の通り。

2019年409試27,782人(78.76%)
2022年128試19,366人(55.02%)69.86%

セ・リーグよりも観客動員は厳しい。そしてNPB全体では以下のようになる。

2019年826試31,546人(86.86%)
2022年258試23,488人(64.15%)73.85%
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