今年4月、岡山県倉敷市で、学童野球のリーグ戦「山陽フロンティアリーグ」が始まった。
岡山県倉敷市、岡山市、広島県福山市の5つの野球チームが、総当たりでリーグ戦を実施するものだ。
筆者は先日、このコラムで「小学生の全国大会」の弊害について書いた。その弊害の大部分は「トーナメント制」によるものだ。一戦必勝のトーナメントは過度の「勝利至上主義」に陥りやすいし、メンバーを固定することが多くなるために数多くの「ベンチウォーマー」を生みがちだ。しかも移動が多くなるので父母の負担も大きくなる。
小学生の本格的なリーグが始まる
その点、地域で行われるリーグ戦は「全国大会」の対極をなすイベントだと言ってよい。筆者はこのコラムで高校野球のリーグ戦である「Liga Agresiva」について紹介した。また中学野球では関西地区に「フューチャーズリーグ」がある。さらに小学生では関東地区に「Players Centered League」と言うリーグ戦が存在する。「山陽フロンティアリーグ」は、これらに次ぐ小学生の本格的なリーグだ。リーグ運営規約は下記の4つだ。
2 試合は自主対戦方式で行う。
3 年間の優勝チーム、準優勝チームを表彰する。
4 個人タイトルの表彰を行う。
福山ウエスト(広島県福山市)
倉敷フューチャーズ(岡山県倉敷市)
倉敷ジュニアリバティーズ(岡山県倉敷市)
天城フェニックス(岡山県倉敷市)
ミツヤレッドソックス(岡山県岡山市)
倉敷ジュニアリバティーズの後藤尚毅GM兼任監督は、リーグ戦開催の経緯について語る。
「うちのチームは昨年4月に発足したのですが、その時点で、トーナメントではなくてリーグ戦を中心に活動したいという気持ちがありました。うちは、倉敷市の軟式野球連盟に加盟していません。
同様に加盟せずに活動しているチームが、倉敷フューチャーズさん、天城フェニックスさんと2つあったので声をかけて、3チームでリーグ戦へ向けて取り組むことにしました。
さらに、岡山市のミツヤレッドソックスさんと福山市の福山ウエストさんでリーグ戦を始めることになりました」
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