6月3日、東京ドームで行われた巨人―ロッテの交流戦は、“完全試合投手”佐々木朗希と巨人打線の対戦が注目されたが、BS放送では「トラックマン」のデータが表示された。佐々木は普通の先発投手の数値を大きく上回る2600回転以上の速球を投げ込み、改めてそのすごさが数字でも確かめられた。この「トラックマン」の日本代表をつとめるのが星川太輔氏だ。
「トラックマン」はボールの軌跡を追跡・記録・分析するトラッキングシステムの代表的な製品の一つだ。一般にはなじみのない名前だろうが、NPBの現場スタッフでトラックマンの野球部門の責任者である星川氏を知らない人はいないだろう。
トラックマンは現在野球界に深く浸透している
MLBでは情報化、データ化は高度に進化している。
今やチームの戦略はアナリストが立てていると言っても過言ではないが、NPBでも情報化は進展している。星川氏はその先端にいて、さらなる進化を推進している。
もともとトラックマンは、軍事用に使用されていたドップラーレーダー式弾道追尾システムをスポーツに応用したものであり、ゴルフでの弾道計測に使われていたが、野球やテニスなど他の競技でも使用され、選手の評価や戦略立案などに大きな成果を上げている。
なぜ星川氏が「トラックマン」を扱うようになったのか?彼のキャリアも非常に興味深い。
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