iPhoneの「録音機能」をもっと便利に使う裏技 LINEの音声認識AIを活用「文字起こしアプリ」も

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ワンタップですぐに録音を始められてシンプルな操作が魅力のボイスメモだが、ボイスレコーダーのトレンドとも言える文字起こしには対応していない。iPhoneの競合とも言えるグーグルのPixelが搭載し、注目を集めているだけに、同様の機能がないのは少々残念だ。そんなときには、アプリで必要な機能を補うようにしたい。日本語に対応しているアプリとして話題になっているのが、LINEが開発した「CLOVA Note」だ。

音声認識AIを活用した文字起こしアプリ

同アプリは、LINEの音声認識AIを活用した文字起こしアプリ。複数名の話者がいた際に、それらを分離して表示できたり、会話のジャンルを特定することで精度を上げたりと、Pixelに標準搭載されているボイスレコーダーよりも多機能だ。現状では「β版」という位置づけで、料金は無料。1カ月に計300分(5時間)まで利用できるが、AI学習のための音声データ活用を許可した場合は、倍の600分(10時間)に伸びる。

時間制限があるため、週何度かある会議に活用するのは少々厳しいが、ここぞというときには活躍しそうだ。実際に試してみたところ、単語レベルではそれなりに聞き取り間違いがあり、そのまま文章として利用するのは厳しい。とはいえ、文章を読むだけで、ある程度何が話されていたかは理解できそうなレベルだ。よく使う単語を登録しておけば、精度はさらに上がる。

単語レベルでは間違いもあるが、話されていたことの概要はつかめる(筆者撮影)

CLOVA Noteは、それ自体をボイスレコーダーアプリとして利用できるだけでなく、標準アプリのボイスメモなどで録音したアプリのデータを使って文字起こしをすることも可能だ。音声ファイルをアップロードする際には、ボイスメモアプリで利用したいファイルを選び、共有メニューを開いて「ファイルに保存」を選択。CLOVA Noteで「+」をタップし、「ファイルアップロード」を選んで保存した音声データを指定すると、データがアップロードされる。

英語の文字起こしをしたいときには、「Otter」というアプリが便利。こちらは、無料で使えるのが1回30分、1カ月計600分までに制限されているが、キーワードを抽出してくれる機能などがあり、文字起こしの精度も非常に高い。遅延することもあるが、リアルタイムに近い形で文字を表示してくれるため、英語の聞き取りを補うこともできる。利用頻度が高いときには、1回4時間、計6000分の「Pro」プラン(8.33ドル)にアップグレードしてもいいだろう。

石野 純也 ケータイジャーナリスト

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いしの じゅんや / Junya Ishino

大学卒業後、出版社の宝島社に入社。IT関連の雑誌、書籍を編集する部署で、数々のケータイ関連誌を立ち上げる。独立後は、ジャーナリスト/ライターとして、モバイルに関連した幅広い企業を取材。ウェブサイトや雑誌を中心に、執筆活動を行う。ネットワークから端末、コンテンツまで、モバイルに関する全レイヤーをカバーする。主な著書は『ケータイチルドレン』(ソフトバンク)、『モバゲータウンがすごい理由』(マイナビ)。iPhone、スマートフォン関連の解説書なども、多数手掛けている。

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