読み方にも秘訣、東大生推薦「勉強になる漫画」3選 「学問とは無縁」という考えは大きな間違い

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東大生がおすすめする漫画を紹介します(写真:梅谷秀司)
「東大生は漫画を読まない」と思われがちですが、「漫画も立派な参考書」と断言するのが現役東大生の西岡壱誠さんです。では、勉強になるおすすめの漫画はどれなのか。『東大×マンガ』を監修した西岡さんが紹介します。

みなさんは、「漫画」と聞いてどんな印象を持つでしょうか。漫画といえば、娯楽の1つで勉強にはまったく関係ない、学問とは無縁のものだと思う人も多いと思います。

が、実はそんなことはありません。漫画の中には勉強になるものも数多く存在していて、実は東大生たちも、勉強になる漫画をたくさん読んでいるのです。小さいころから漫画を読んで勉強していて、だからこそ東大に合格できた、という学生も少なくないのです。

今回は、東大生のおすすめ漫画の中から3つを選んで紹介させていただきます。

勉強は日常生活に立脚していることを教えてくれる

①理系科目の勉強になる『理系が恋に落ちたので証明してみた。』

この漫画は、理系の大学生たちが「恋」という不確かで非科学的なものを証明しようとするラブコメディ漫画です。実はこの漫画、すごく理系科目の勉強になるのです。

理系が恋に落ちたので証明してみた。(1) (メテオCOMICS)
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高校数学でも習う確率の問題や素数に始まり、「NP困難」や「巡回セールスマン問題」などの大学で扱う理系の問題などを題材にしているため、読んでいて知識として得るものが多いです。

しかし、僕がこの漫画をおすすめするのは知識という点だけではありません。この漫画は、学問との付き合い方を教えてくれます。「勉強というのは難しいものではなく、日常生活に立脚しているということを教えてくれる」という点で、僕はこの漫画をみなさんにおすすめしたいのです。

この漫画では理系の事柄が多く題材として描かれています。でもそれらはすべて、日常生活の延長線上として語られます。

スマホゲームのガチャと結び付けて「確率」の話が描かれ、デートでどういうコースでいけば一番多く乗り物に乗れるのかを考えるために「巡回セールスマン問題」が描かれ、ギャルゲーのルート分岐のために「NP困難」が語られています。よく「勉強なんて社会に出たら何の役にも立たない」なんて言いますが、実はそうではなくて、学問というのは必ず社会のどこかで役立っているものです。

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