小学校3年生までの算数、意外なつまずきどころ ミリとキロ、あまりのある割り算、何番と何番目
「ミリ」と「キロ」の意味を習うのが小6から小3に
2020年度からの新しい学習指導要領によって、算数教育にプログラミング的思考が導入されたり、「データの調べ方」についての内容が充実されたりしたことは、よく知られています。一方で、この新課程によって、低学年で新たに習うことになった内容については、あまり周知されていません。
それは、「m(ミリ)とk(キロ)の意味」についてです。旧課程では6年生の学習範囲でしたが、新課程では3年生で習うことになりました。
k(キロ)は「1000倍」を表し、m(ミリ)は「1000分の1倍」を表します。例えば、1g(1グラム)にk(キロ)がつくと、1000倍の1kg(1キログラム)になります。「1kg=1000g」ということです。また、1g(1グラム)にm(ミリ)がつくと、1000分の1倍の1mg(1ミリグラム)になります。「1g=1000mg」ということです。
ここでひとつ問題があります。6年生には、上記のように「k(キロ)は1000倍を表し、m(ミリ)は1000分の1倍を表す」と教えられます。一方、3年生は「分数倍(1000分の1倍)」という考え方について習っていないので、教え方を工夫する必要があります。
では、3年生にどのように教えればよいのでしょうか。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら