小学校3年生までの算数、意外なつまずきどころ ミリとキロ、あまりのある割り算、何番と何番目
例えば、1mm(1ミリメートル)のm(ミリ)をとると、1000倍の1m(1メートル)になります。「1m=1000mm」ということです。さらに、1m(1メートル)にk(キロ)をつけると、1000倍のkm(1キロメートル)になります。「km=1000m」ということです。
このように解説することで、「分数倍」の考え方を使わずに、3年生に説明することができます。単位の学習をするうえで、m(ミリ)とk(キロ)の意味を確実に把握しておくことは重要です。なぜなら、これらの意味を知っておくだけで、小学算数で必要な、次の単位の関係を一気におさえられるからです。
・容積の単位 1L=1000mL 1kL=1000L
・重さの単位 1g=1000mg 1kg=1000g
ちなみに、これらの単位のうち、「kL」と「mg」は高学年で習う単位ですが、m(ミリ)やk(キロ)の意味を知るという点で、3年生から知っておいてもよいでしょう。現在4年生のお子さんでしたら、「m(ミリ)とk(キロ)の意味」について学校ですでに習っているはずですので、理解できているかどうか確認してみてください。
「あまりのある割り算」のスムーズな教え方
「あまりのある割り算(3年生の範囲)」は、低学年算数のつまずきどころとして、比較的よく知られています。ですから、ミスを減らすよう反復練習をして、克服しようとする生徒も多いです。にもかかわらず、高学年になってもよく間違ってしまう子もいます。そこで、ここでは、「あまりのある割り算」についてのスムーズな教え方と、ミスの防ぎ方について解説します。
例えば、「17÷3=」という「あまりのある割り算」を、お子さんにどう教えますか。いざ教えようとすると、どういう手順で教えればいいのか、すぐには思いつかないのではないでしょうか。「あまりのある割り算」について、次の4つのステップで教えるのがおすすめです。
ステップ1:「17÷3=□あまり☆」と考える(□が商で、☆があまり)。
ステップ2:割る数の3の段(九九)で、割られる数の17より小さくて、17に一番近い数を探す。
ステップ3:ステップ3の数を探すと、3×「5」(=15)が見つかる。この5が商(□)である。
ステップ4:割られる数の17から、(3×5=)15を引くと2。この2があまり(☆)なので、「17÷3」の答えは「5あまり2」。
答え:5あまり2
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