乃木坂46「過渡期を迎えた清楚アイドル」の現在地 乃木坂らしさとは何か?という議論が渦巻く
昨年10月にLINEリサーチが発表した「いちばん好きな女性アイドルグループ・ランキング」で3年連続して1位に輝いた乃木坂46。主宰者によると調査対象は全国の10~60代の男女、およそ60万人で、乃木坂46は男性の10~40代までと女性20代が1位に推しています。その多くが魅力として挙げたのは「ビジュアルの高さ」「清楚な雰囲気」だったとリポート。
そもそも乃木坂46は、AKB48の“公式ライバル”として結成されました。庶民的な街である秋葉原を拠点にしたAKB48に対し、六本木と赤坂というオトナの街の間に位置する乃木坂をグループ名に冠する、清楚なお嬢さまイメージが出発点です。こうした清楚なイメージを支えているのは、メンバー個々のルックスに加え、衣装の持つチカラも無視できないのではないでしょうか?
衣装には徹底したイメージ戦略がとられている
乃木坂46は、他の女性アイドルグループに比べ、肌(腕や脚を含む)を露出する割合がかなり抑えられています。典型的な例がスカートの丈。自らの冠番組である『乃木坂工事中』(テレビ東京系)をはじめ、さまざまな番組に出演する際、メンバーは“制服”と呼ばれる統一した衣装を着ることが多く、ほとんどの場合がロングスカート。
その丈はメンバーが横並びになったときに、膝の位置前後で横一線に揃って見えるよう(メンバー間の身長差があるため、若干の違いはあるものの)、計算されています。
特に3期生が加入した2017年以降はこれが徹底されているようです。それを裏づけるのが、4月24日にキャプテンである1期生・秋元真夏の、自身のラジオ番組内での発言。
リスナーから「真夏さんのスカートだけ短くない?」という質問がされた際、「私のスカートはかなり以前に作っていただいたものもあって、少し短いものも、いまだに直さず着ていたりします。3期生が加入した辺りから丈が横一線になるよう統一されているので、それで悪目立ちしちゃったのかも」という内容の話をされていました。
昨年末、リリースされた初のベストアルバム『Time Flies』のジャケットにも、その衣装の変遷が垣間見られますが、乃木坂46の清楚なイメージは、こうした細かい点から積み上げられたものなんだと感じ入った次第です。
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