先に「プラス1」のほうを言うと、ブログを書くなりなんなりで「発見してもらう」という、編集者から声を掛けてもらうという方法がまずひとつある。でもこれはあくまで「プラス1」のほうで、王道……というか、自分から辿る道ではないと思ってて。
それでは王道の3つは何かというと、1つ目は「持ち込み」。最近は多くの出版社で、本の「奥付」と呼ばれるスタッフリストのところに、担当編集の名前を入れるようになっていて、実際編集者さんのところにも「〇〇さんに担当してほしい」というご指名が来ると聞きます。そういう意味でいうと、編集者の名前が隠れていた時代よりも持ち込みやすくなっているはずです。
2つ目は、「先に編集者と知り合う」。例えば知り合いの出版記念パーティーに出掛けていって、出席している編集者さんに先に顔通しして関係をこさえる。
3つ目は、出版社との仲立ちしてくれる人に頼んで繋いでもらう。加藤も角田くんも、「アップルシード・エージェンシー」さんという会社にお世話になっています。
角田:出版エージェントだね。
加藤:もちろんコンテンツは必要だけれども、ただ待っているのではなくて、こちらから動くことができるだけで意外にチャンスに結びつく気がします。
角田:それに、編集者さんと知り合うにしても出版エージェントさんを頼るにしても、それを続けていくと、「こう書いたらいいんじゃないですか」みたいにアドバイスをもらえるから、自分のコンテンツも充実していくよね。
加藤:それに加えて、同じ企画でも編集者によって全然反応が違うから、数を当たることも結構大事です。ちなみに角田くんが一冊目の本を出した時にはどういう経緯だったの?
角田氏が出版に至った経緯は?
角田:僕も本を書きたかったから、ちょうど本を出していたTBSの後輩に「出版社の人を紹介してくれよ」って頼んで、そこに企画を持っていって出版することになったんだよね。だから加藤君が言っていた3つのパターンのうち、はじめの2つだよね。まず人間関係を作って、その人に持ち込んでみた。
加藤:この質問者の方もコンテンツには自信があるんだろうし、編集者の方も基本的には新人を探しているから、ちゃんと書籍のコンテンツを項目として整理していれば、打ち合わせまではいきますよね。