なぜ売れっ子芸能人は会社を作るのか?

島田紳助が長者番付に載らなかったワケ

ここが芸能人の節税スキームのキモです。

たとえば、収入5000万円の芸能人がいるとします。この5000万円を丸々受け取ったならば、5000万円の収入に丸々税金が課せられることになります。所得税、住民税を合わせると概算で2000万円以上の税金を払わなければなりません。

しかし、会社を作ることにより、5000万円をいったん会社の収入として計上し、会社がさまざまな経費を計上すれば、「税金がかかる収入」を大幅に減らすことができるのです。たとえば、5000万円のうち、2500万円を会社の経費として計上し、自分は2500万円だけを給料としてもらえば、税金は半額以下になります。
売れ始めた芸能人が会社を作るのはこのためなのです。

家族に所得を分配すれば、税金が激減!

芸能人が、会社を作る大きな理由がもうひとつあります。それは、自分の収入を家族に分散するということです。

芸能人が会社を作ったとき、たいていの場合、家族を会社の役員などに据えます。親に社長になってもらったり、妻に取締役になってもらったりです。これにより家族に恩恵を施すとともに、大幅に節税ができるのです。

日本の所得税というのは、所得が多くなるほど税率が高くなる仕組みになっています。

たとえば、所得が195万円以下の人の所得税率は5%です。しかし、4000万円を超える人は45%となります。たくさんの所得をもらうと、たくさんの税金を払う羽目になるのです。

しかし、たくさん所得のある人が、それを家族に分散すると、税金は安くなります。

たとえば、500万円の収入がある事業者がいたとします。もしこの人が、個人事業者としてそのまま申告をすれば、所得税、住民税を合わせてだいたい100万円以上の税金を払わなければなりません。

しかし、会社を作って自分と両親と弟と妻の5人に分散したとします。すると、1人当たりの給料は100万円です。

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