なぜ売れっ子芸能人は会社を作るのか? 島田紳助が長者番付に載らなかったワケ

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タレント部門の全国版にはほとんど出てくることはなく、地方版(大阪版)に名を連ねるくらいでした(ちなみに、長者番付には、「全国版」と「地域版」があります。全国版というのは、全国での順位が記載されており、地域版というのはその地方だけでの順位が記載されています)。

島田紳助さんほどの芸人であれば、少なく見積もっても日本で10位以内、普通に考えれば3位内くらいに入っていておかしくありません。

でも、彼がベスト10に入ることはまずありませんでした。なぜか? それは、節税が非常にうまかったからと考えられます。

長者番付というのは、実はその年に最も稼いだ人の番付ではありません。「最も税金を納めた人」の番付なのです。ということは、たくさん稼いでも、税金をあまり払っていなければ長者番付には載らないことになります。つまり、節税のうまい人は長者番付には載りません。

島田紳助さんは、いくつかの会社を自分で作っていました。そして、自分の妻などを会社の役員に据え、収入を分散するなどして節税していたのです。

彼は、毀誉褒貶(きよほうへん)の激しい人物ですが、ビジネス的観点から見た場合、彼は非常に頭がいいうえに勉強家でした。自分の稼いだおカネが、無駄に税金に流れないようにしっかり管理し、いろんな分野に投資をしていたのです。

芸能人が作る会社の「性質」

まず、芸能人が作る会社の性質についてのご説明をしたいと思います。

会社を作る、というと、一般の方は独立開業を思い浮かべるかもしれません。しかし、芸能人が会社を作る場合は、必ずしも「独立」を意味するものではありません。

芸能人というのは、ほとんどの場合、どこかの芸能事務所に所属しています。芸能事務所にマネジメントしてもらい、仕事をもらい、ギャラも芸能事務所を通してもらいます。となると、別に会社などは作らなくてもよさそうなものだし、そもそも会社を作る余地はなさそうなものです。マネジメントなども、全部、事務所にやってもらうのですから。

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