「公平」だが「平等」ではない社会で生きる術とは すぐに結果を出したい新入社員に必要な心構え

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ここまでの話を聞いて、あなたは、「平等」か「公平」か、どちらが好きですか?

私は、断然「公平」です。

考えてみてください。「平等」だと、いくらがんばっても、差はつかず、報われない状況が続きます。給与も、それほど上がらないでしょう。希望する職種があったとしても、ポストが先輩たちで詰まっているため、あなたへのチャンスの門戸が開かない、ということも、容易に想定できます。

「公平」だからこそチャンスが来る

でも、公平だと、期待されると、一気にチャンスが増えます。私自身、たまたま営業成績がよかったことから(ほかのことはできないのですが)、自分の身の丈以上のチャンスが舞い込みました。

リーダー職、プロジェクトのリーダー、課長、部長、関連会社の社長と、明らかに”えこひいき”ではないか、と思うほどの上場気流に乗れた20代、30代を過ごせたのではないか、と感謝しています。

実は、元来の私は、リーダータイプではなく、むしろ「リーダーになったら損をする」と思うほどに、個人主義でした。

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でも、いざ機会をもらうと、人は変わることができます。もがき苦しみながらも、その機会によって、個人の視点から全体の視点で考える。そんな自分に変わっていくことを実感したものです。

ただ、「公平」には、厳しい側面もあることを忘れてはなりません。何度か期待を外すと、チャンスがなくなるという事態も普通にあります。私も、その経験はあります。そりゃ、ひどく落ち込みます。でも「ほかの人のほうが期待できる」となれば、自然とそうなります。

さて、ここからが勝負。

そのまま、あきらめてしまうのか、それとも「このままでは終われない」と、さらにパワーアップをして、ひと回り成長して復活を遂げるのか、その選択次第で、キャリアは大きく変わります。その選択も、自分自身で決める、それが「公平」の世界なのです。

伊庭 正康 らしさラボ代表

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いば まさやす / Masayasu Iba

1991年リクルートグループ入社。営業職としては致命的な人見知りを4万件を超える訪問活動を通して克服。その後はプレイヤー部門とマネージャー部門の両部門で年間全国トップ表彰4回、累計40回以上の社内表彰を受ける。営業部長、フロムエーキャリアの代表取締役を歴任。2011年、研修会社らしさラボを設立。リクルートで学んだ「圧倒的な当事者意識」を持つことや「短時間で成果を出す方法」などをメインテーマに、リーディングカンパニーを中心に年間200回を超えるセッション(営業研修、営業リーダー研修、コーチング、講演)を行い、リピート率は9割を超えている。

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