民主党代表選、「僅差」がもたらす影響とは? 決選投票での票差は7票差
人事の要は幹事長ポストだが、2012年9月の自民党総裁選で第一回目の投票で1位を獲得しながら決選投票で負けた石破茂氏が幹事長に就任した例に倣う方法もあり、これなら細野幹事長の誕生となる。または決選投票で票を出してくれた長妻氏に対する「返礼」として、長妻幹事長という線もありうる。
あるいは出馬する際にいち早く支持を表明してくれた野田佳彦氏の名前も挙がっている。首相経験者が幹事長に就任して代表を補佐するとなると、自民党に対しても存在感が高まるといえる。だが野田氏は岡田氏の決起大会に姿を見せなかった。となると、右腕への任命というわけにはいかないかもしれない。
岡田代表の任期は2017年9月までで、その間に4月の統一地方選の他、2016年夏の参院選が行われる。さらには衆院選があるかもしれない。すでに官邸は衆参同日選に向けて調整中だという噂も出ている。
維新の党との関係がひとつの焦点に
岡田氏はそれまでに党をたて直すことができるのか。代表選の結果を受けて維新の党の松野頼久幹事長は「(岡田氏は)維新と考えが違うと言っている。代表選での発言を精査し、距離感を考えたい」と述べ、岡田民主党との連携に消極的な姿勢を見せた。
26日には通常国会が開会するが、その前に国政は動き出している。そのうねりの中を、岡田代表が率いる民主党はどう泳いでいくのか。これからしばらくは民主党にとっての正念場であると同時に、岡田氏にとっても正念場になるだろう。
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