マンションの「ペット禁止」築古物件にそびえる壁 新築はほぼ可能だが2000年以前は意外に飼えない

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「パートナー他界後ペットを飼いたい」という高齢者が困っているケースがあります(写真:YAMATO/PIXTA)
人生100年時代と言われるようになった昨今、いまの60代は、気力・体力ともに充実したアクティブシニアが多い。趣味や再就職など社会的活動をする一方で、そろそろ老後はどこに住むのが望ましいのか、所有している住宅はどうしたらいいのか、といろいろと模索しはじめる人も多いのではないだろうか。
「高齢」と「高経年マンション」に立ち向かうさまざまな事例と、そこから「わかること」を解説した、『60歳からのマンション学』から、きっとあなたの役に立つ事例を紹介します。
事例:パートナー他界後、ペットを飼いたいがマンションがペットNG

都内のマンションに住む和田信子さん(仮名)、賢治さんご夫婦は近所の人も羨むぐらい夫婦仲が良かった。特に息子の正明さんが、就職を機に実家マンションを出てからは、よく2人で近所のショッピングセンターに出かけたり、映画を観に行ったりした。賢治さんが定年退職してからは、バスツアーや海外旅行にもよく行ったものだ。

そんな和田さん夫婦に、悲劇が襲う。健康そのものだった賢治さんが、心筋梗塞で倒れ帰らぬ人となる。あまりにも突然過ぎて実感が湧かないにもかかわらず、葬儀の準備や生前親交があった方への連絡など慌ただしい日々が過ぎていく。

「犬とか飼うのはどうかな?」息子から母に提案

そんなある日、正明さんが「母さん、犬とか飼うのどうかな?」

信子さんの落胆ぶりを見て、正明さん夫婦で相談しての提案だった。猫ではなく犬を提案したのは、 散歩などの外出で家にこもりっきりにならずにすむだろうと思ったからだ。

信子さんは、突然、犬と言われて驚いたものの、子犬の動画を見たり、ペットショップに行って抱っこしたり、犬を飼っている知人に「飼うのは大変なの?」「私でも飼えるの?」と聞いたりした。何よりワクワクしている自分自身に驚きと嬉しさがこみ上げてくる。

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