新人を「早く立ち上がらせる」ちょっとした工夫 「マネージャーが見せるべきは“物語"だ」
曽根原 春樹さん
メンバーの個性を把握するための4つのポイント
――転職が盛んなシリコンバレーでは、常に新たな人材がチームに入ってくるかと思います。「メンバーを受け入れる側」である開発チームのマネージャーには、どのような能力が求められているのでしょうか。
もっとも重要なのは、フレキシビリティー、柔軟性です。シリコンバレーの企業には、さまざまな文化的バックグラウンドを持つ人が集まりますから、人種、価値観ともに多様なメンバーを受け入れるために柔軟かつオープンマインドであることが必要になります。
開発チームをまとめる場合も、それぞれのエンジニアの個性に応じてマネジメントする姿勢が求められます。メンバー個人のいいところを伸ばし、足りないところはチームで補うのが、シリコンバレーの基本的なマネジメントスタイルですね。
――曽根原さんご自身は、具体的にどんなところに気を付けていますか?
僕は、チームのメンバーを見るときに、4つのポイント
・Control(コントロール)
・Uncertainty(不確実性)
・ Information Processing(情報処理能力)
を見極めるようにしています。
それぞれ、その人が最もパフォーマンスを高められるのは、どの程度が適切なのかを知るんです。