どうしたLINE…?夏野が不安に思う理由 <動画>本筋機能から拡散してもいいことナシ

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「LINE(の経営)を見ていて面白いと思うのは、本来のメッセージング機能をどんどん強化している一方で、一見それとは関係ないような領域がどんどんスタートしているということ」(夏野氏)。

新規事業が会社の勢いを削ぐことも

LINEはタクシー配車サービス以外にも、人気の高級グルメを予約、デリバリーしてくれる「LINE WOW」や、決済サービスの「LINE Pay」を発表しているが、「そのあたり、大丈夫なのかな?と心配になっている」と夏野氏は話す。

「新規事業は1つ1つが小さいので、事業リスクとしてはそんなに大きくない。ただ、一部の人はそこにアサインされて事業拡大に向けて一所懸命がんばる。それが、何億人ものユーザーがいるのにうまくいかないとなると、本来のメッセージング機能のワクワク感の追求までもが削がれてしまう可能性がある」(夏野氏)。

夏野氏は今後のLINEの成長のためには、余計な機能をあまり増やさず、本来のメッセージングアプリとしてのよさを追求することに集中してほしいと語る。加えて最後に、「そういうふうに考えると、僕が取締役を務めるゲーム会社も、ラブホの予約とかやっていて、すみません」と語った。

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夏野 剛 慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科特別招聘教授

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なつの・たけし

早稲田大学政治経済学部卒業、東京ガス入社。米ペンシルベニア大学経営大学院ウォートンスクール卒(経営学修士)。NTTドコモでiモードの立ち上げに参画。執行役員マルチメディアサービス部長を務め、08年に退社。現在は慶應義塾大学政策メディア研究科特別招聘教授のほか、ドワンゴ、セガサミーホールディングス、ぴあ、トランスコスモス、DLE、GREEの取締役を兼任。経産省所轄の未踏IT人材発掘・育成事業の統括プロジェクトマネージャー現任。ダボス会議で知られるWorld Economic Forum の“Global Agenda Council”メンバーでもある。


 

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