「働く自分」をイメージできず大学中退
「出身は仙台ですが、小学校の間は千葉で、中学生が神戸。高校は博多と、転勤族の父親の影響で、子供の頃から転校を繰り返してきました」という牧田さん。福岡県の進学校から1浪ののち、大阪府にある大学に進学するも、3年時に中退している。
「もともと建築デザインに興味があったんですが、当時のデザイン業界は最初10年ぐらいの修行期間があるくらい過酷な業界と知り、朝から夜中まで安月給で働く待遇が自分には想像できず、大学を中退しました。
当時はもっとボンヤリした感覚で、なんとなく身体が動かなくなったという感じですね。朝起きられなくなって、一人暮らしの部屋に引きこもる無気力状態が2カ月ほど続き、そのまま誰とも連絡を取らず大学を辞めました」
浪人生活もあまり勉強せず、大学受験も失敗していたと語るが、大学1年の頃は真面目に授業に出席し成績も上位。中退したところで明確な将来のイメージがあったわけではない。だが、「大学を卒業して社会で働き、30歳くらいで結婚する人生」への違和感、とくに働くことに対して人一倍強い恐怖感を抱いていたという。
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