中学生になると定期試験が行われます。また単語テストのような小テストが行われることもあります。しかし、テスト勉強方法や単語の覚え方は教えてもらうことが少なくないようです。中学生たちに「勉強方法教えてもらったことある?」「覚え方教えてもらった?」と聞くと、ほぼ全員が「ない」と答えます。
保護者の方に聞いても「子どもの頃、聞いたことがなかった」と言います。やり方を教えてもらわずに、「テスト勉強しろ」と言われたり、「覚えてきなさい」と言われたりするのですから、酷と言わざるをえません。
一方の中学生も「やり方を教えてください」とは言いません。先生に言われるがままであることが少なくないのです。ですから、大人側が「やり方」を教えてあげる必要があります。
具体的な方法については、筆者も『中学生の勉強法』の書籍なども出していますが、ちまたの書店や図書館にいけば、「勉強方法」に関する書籍はいくつも見つけることができます。勉強する前に勉強の仕方を知り、テストを受ける前にテスト勉強の仕方を知るということは、今後の中学生活を楽しく過ごすうえでも最も大切なことだと考えています。
日常でライトなコミュニケーションを頻繁に取る
2020年8月に行われた「中学生の日常生活・学習に関する調査」(学研教育総合研究所)の結果よれば、不安や悩みがあるときに相談する相手は「母親」が圧倒的第1位で75.5%となっています。つまり4人のうち3人は母親にまず相談しているということです(ちなみに2位が「友達」の48.7%)。
つまり、母親がカギを握っているということになりますが、子どもは思春期に入る時期でもあるため親子のトラブルも起こりがちです。
そこで、オススメしているのは、日常で雑談をテーマとしたライトなコミュニケーションを頻繁に取ることです。つまり、話しやすい雰囲気を作っておくと、上記のデータどおり、子どもは母親に相談してきます。
一方の母親も、子どもにアドバイスできることとできないことがあると思います。アドバイスできないことは専門家に聞く方法もありますが、子どもと一緒に考えていくというスタンスを取ってもいいと思います。
また勉強面については、学校の先生や塾の先生などに質問するように徐々に促していきます。そうしないと、いつまでも親が子どもの勉強を見たりしなくてはなりません。親子のトラブルで頻発しているのが、このケースだったりします。
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