シビックe:HEV、新開発2Lエンジンと電動化の行方 電動化100%に向けたホンダの今後を占う1台

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2022年4月14日に発表されたシビックe:HEV(本田技研工業)
2022年4月14日に発表されたシビックe:HEV(写真:本田技研工業)
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ホンダの5ドアハッチバック車「シビック」に追加されるハイブリッド仕様「シビックe:HEV(イー・エイチ・イーブイ)」の概要が、2022年4月14日に発表された。2021年9月に発売された現行モデル、11代目シビックの発表当時からホンダが市場投入を予告していたのが当モデル。大きなトピックスは、新開発の2.0Lエンジンを搭載したことと、独自の2モーターハイブリッドシステムe:HEVの制御システムなどを大幅に改良したことだ。これらにより、高い燃費性能とスポーティーかつ上質な走りを両立しているという。

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シビックは、世界170を超える国や地域で販売されている同社を代表するグローバルモデルだけに、進化したe:HEVの採用はかなりの注目といえる。ホンダは、グローバル販売におけるEVやFCVの比率を「2040年までに100%にする」という電動化戦略を掲げるが、そこに至るまでのステップとして、同社が中核に据える電動化技術のひとつがe:HEVだからだ。

つまり、シビックのe:HEV仕様には、今後ホンダが発売するEVやFCV以外のハイブリッドモデルを占うヒントが隠されているといえる。まだ、価格をはじめ、詳細なスペックなどは未発表ながら、わかる範囲で新型シビックe:HEVの概要を紹介するとともに、投入された新技術などが今後発売されるホンダ車へどのように関わってくるのかなどを検証する。

ホンダのハイブリッドシステム「e:HEV」とは

シビックe:HEVのエンブレム(本田技研工業)
シビックe:HEVのエンブレム(写真:本田技研工業)

まずは、簡単にe:HEVについて紹介しよう。従来からホンダは、主に3つのハイブリッドシステムを市販車に採用するが、それらのなかで、走行用と発電用のモーター2基を搭載するのが当システムだ。ちなみに、ほかのシステムには、フリードなどに搭載する走行用モーターが1基の「スポーツハイブリッドi-DCD」、NSXなどに搭載したエンジンと3基のモーターで4輪の駆動力を制御する「スポーツハイブリッドSH-AWD」がある。

ホンダは、国内モデルなどに以前から「スポーツハイブリッドi-MMD」という名称で2モーターハイブリッドシステムを採用していたが、2020年1月にマイナーチェンジを受けた先代「ステップワゴン」からe:HEVに名称を変更。以後、グローバルにおける統一システム名としており、ハイブリッド専用車の「インサイト」や高級セダンの「アコード」、コンパクトカー「フィット」やSUVモデル「ヴェゼル」などのハイブリッド車などに採用している。

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