レクサス初「BEV専用モデル」RZに課された重責 2035年「100%BEVブランド」への第1弾モデル

✎ 1〜 ✎ 88 ✎ 89 ✎ 90 ✎ 最新
著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小
レクサス初のBEV専用モデルとして登場した「RZ」(写真:トヨタ自動車)
この記事の画像を見る(98枚)

トヨタ自動車は2022年4月20日、レクサスブランド初のバッテリーEV(BEV)専用モデル、「RZ」をオンラインで世界初公開した。発売は2022年後半が予定されている。

レクサスは、昨年末にトヨタグループとしてのカーボンニュートラル社会の実現に向けた新しい電動化戦略を発表。2030年までにすべてのカテゴリーでBEVのフルラインナップを実現し、2035年にはグローバルでBEV100%の販売を目指すとしている。

その実現のためにレクサスは、「電動化技術によりクルマの可能性を最大限引き出し、ドライビングの楽しさを追求していく」としており、今回のRZは変革への起点となるモデルであると、CBOの佐藤恒治氏は公言する。

東洋経済オンライン「自動車最前線」は、自動車にまつわるホットなニュースをタイムリーに配信! 記事一覧はこちら

「スポーツBEVは、レクサスが思い描く未来へのシンボルです。『LFA』の走りを継承し、それを発展させて、他のモデルにも展開していくことで、BEVブランドへと進化させていくというレクサスとしての方針。RZはその変革への起点となるモデルです」(佐藤氏)

チーフエンジニアの渡辺剛氏は、カーボンニュートラル社会の実現に向け、クルマ屋としてのレクサスが取り組むべきこととして、次のように説明した。

「自然や地球環境を大事にしながらも、BEVならではの特性を生かした楽しいクルマを追求し続けることだと考えています。静かで心地よく、クルマとの一体感を感じられるリニアでダイレクトな走り。電動化技術でレクサスらしい走りとデザインをさらに飛躍させ、クルマを操る楽しさを提供し続ける。RZは、そんなレクサスの電動化の未来を体現したモデルです」(渡辺氏)

「BEVであること」で生まれたデザイン

RZのエクステリアは、エンジン冷却用のラジエーターを必要としないBEVの特徴を最大限活かした低いフードデザインや、最小限となったフロントグリル開口の形状が特徴的だ。

従来のスピンドルグリルのようだが、開口部はほとんどない(写真:トヨタ自動車)

グリルにはグリルシャッターが装備され、冷却風を必要としない状況下では、シャッターを閉じることにより空気抵抗を低減させる、

ボディサイズは全長4805mm×全幅1895mm×全高1635mm、ホイールベースは2850mm。レクサス「RX」と同じサイズ感だといえばイメージしやすいだろう。

次ページ4輪駆動システム「DIRECT4」によるリニアな走り
関連記事
トピックボードAD
自動車最前線の人気記事