レクサス初「BEV専用モデル」RZに課された重責 2035年「100%BEVブランド」への第1弾モデル

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プラットフォームには、レクサス初のBEV専用「e-TNGA」を採用。バッテリーを車両フロア下に搭載するため、低重心・低慣性モーメントが実現され、運動性能や操縦安定性、乗り心地に寄与する。

駆動方式は4WDで、「Lexus Electrified」のコアテクノロジーである4輪駆動システム「DIRECT4」を採用した。

レクサス「RZ」のパワートレイン(写真:トヨタ自動車)

前後モーターの駆動力を4輪の接地荷重に応じて配分することで、ドライバーの操作に対し素早く、リニアで、正確なクルマの応答が可能になるという。

それにより、どんな運転シーンにおいても安心して操作することができ、レクサスがクルマ作りにおいて重視する、「クルマと対話できる、自然で一体感のある走り」が実現されていると説明された。

なお、バッテリー容量は71.4kWhで、航続距離はJ-WLTCモードで約450km(開発目標値)だという。

未来的かつサスティナブルなインテリア

インテリアは、「SDGsやサスティナブルなモビリティを中心に考え、素材や装飾によるラグジュアリーな演出に頼らない感性に響く空間づくりにこだわった」と説明。

パノラマルーフの採用もあり開放的なインテリア(写真:トヨタ自動車)

BEVの動力性能にインスピレーションを受けたというデザインが採用され、少し低めに設定されたインストルメントパネルは、立体感を持たせながら開放的でクリーン、そして先進的なイメージに仕上げられている。

そんな未来感あふれるコックピットでひときわ存在感を放つのは、リボン型のような斬新な形状のステアリングだ。

ステア・バイ・ワイヤにより実現した丸くないステアリング(写真:トヨタ自動車)

このユニークなステアリングには、ドライバーとクルマが一体となった走りを実現するために進化させたステアリング制御と、「ステア・バイ・ワイヤ」をレクサス車として初採用。

ステアリングの操舵角は約±150°に設定され、交差点やUターン、車庫入れ、ワインディングなど、どんな運転シーンでもステアリングを持ち替えることなく操作できる。

このステアリングと合わせるように、メーターの配置も機能に基づいて刷新。運転中のドライバーの視線移動を最小化。ドライバーの目線を自然と前方へ誘う空間設計とすることで、レクサスの目指す「よりクルマと対話できるコックピット」が具現化されている。

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