「コックピットは、人間中心の思想のもとドライバーの操作性にこだわった『TAZUNA Cockpit』を採用。視線移動や煩雑なスイッチ操作をすることなく運転に集中できる空間を提供します。そして、運転に集中できるコックピットに、シーンに応じて自在にステアリング制御が可能なステア・バイ・ワイヤを組み合わせることで、BEVならではのレスポンスのよさとリニアでダイレクトな走りを高次元で融合した、新たな運転体験を提供します」(渡辺氏)
予防安全技術としては、最新の「Lexus Safety System+」を搭載。高度運転支援技術、「LEXUS Teammate」の新機能で、LEXUSとしては初となる「アドバンストドライブ(渋滞時支援)」や、新たに進化を果たした「アドバンストパーク(リモート機能付き)」も採用されるなど、さまざまな角度からドライバーの運転を支援してくれる技術が満載される。
アドバンストドライブは、自動車専用道路での渋滞時、0~約40km/hでレーダークルーズコントロールおよびレーントレーシングアシストの作動中に、ドライバーが前を向いているなど一定の条件を満たすとシステムが作動。認知、判断、操作を支援することで渋滞時の疲労軽減に貢献する機能だ。
「2035年BEV100%」への第1弾として
トヨタ全体としては、BEVだけでなくHEV(ハイブリッド)やPHEV(プラグインハイブリッド)などのプラクティカルな電動化車両の提供を通じ、多様なユーザーニーズに寄り添う方針としている。
そんな中で、LEXUSは次世代高級車ブランドとして、13年後の2035年にはグローバルでBEV販売100%のEVブランドを目指す方向に舵を切った。
レクサスでは、すでにコンパクトSUVの「UX」をベースにしたBEV「UX300e」を2020年10月に発売しているが、今回公開されたRZはブランド初となるBEV専用モデルである点がUXと大きく異なる。佐藤CBOが説明したとおり「その変革への起点となるモデル」なのだ。
先に発表されたトヨタ「bZ4X(ビーズィーフォーエックス)」の価格が、600万~650万円だというから、RZは1000万円に迫る価格になりそうだが、トヨタブランドを含めた国内においての電動化戦略に大きな影響を与えるカギとなることは必至だろう。
BEVブランドへと舵を切ったレクサスの将来を占う第1弾モデルとして、おおいに注目したい。
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