シビックe:HEV、新開発2Lエンジンと電動化の行方 電動化100%に向けたホンダの今後を占う1台

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シビックe:HEVの走り

シビックe:HEVの走行イメージ(本田技研工業)
シビックe:HEVの走行イメージ(写真:本田技研工業)

新型エンジンの採用や、ハイブリッドシステムの改善などにより、シビックe:HEVの走りは、質の高い軽快感を実現したという。まず、市街地では、走行用モーターによる発進からトルクフルで滑らかな走りと、静粛性を両立しているようだ。また、郊外路などのハイペースで走るシーンでは、爽快な加速感が味わえるという。例えば、40km/hほどで走行中に前車を追い越す際、アクセルを50%程度踏み込んだだけでも、エンジンの回転数がしっかりと上がり、加速Gが瞬時に大きく立ち上がることで、ドライバーが思ったとおりの心地よい加速感を体感できる。

一方、エンジン回転数がある程度上がると、CVTの変速ポイントも緻密にコントロールすることで、エンジン回転数を上げすぎることなく、また実用燃費を著しく悪化させないような制御がなされているそうだ。さらにワインディングでも、コーナリング中にエンジン動作を維持しながらも、ドライバーの意思に遅れることのない加速応答を実現する。

2.0L化で余裕が生まれたハイブリッドシステム

ナビ画面に表示されたハイブリッドシステムの情報(本田技研工業)
ナビ画面に表示されたハイブリッドシステムの情報(写真:本田技研工業)

加えて、エンジンドライブモードで走行する高速道路などでは、新エンジンの豊かなトルクを生かした余裕の走りが楽しめる。とくに新型シビックe:HEVでは、前述のとおり、エンジンの出力をモーターがアシストするシリーズパラレル方式のような機能もあることで、実用燃費と走りの快適性をより高めていることが特徴だ。これは、例えば、エンジンが最も効率よく走行している状態を100%とすると、走行抵抗などが少なく80%で走れるときは、残り20%の出力を発電用モーターに使い、バッテリーを充電。

一方、前車を追い越しするときなどに加速し120%の出力が必要な場合は、エンジン出力は100%を維持しつつ、残り20%はバッテリーに蓄積した電力を使い走行用モーターがアシストする。これらにより、例えば、巡航時からの加速でもエンジンの回転数や音の上昇を抑えながら、車速が伸びるフィーリングを実現。ロックアップ中も走行用モーターで加速度を微調整することで、アクセル操作に対し高い応答性を体感できるという。

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