「不本意未婚」結婚したいのにできない若者の真実 一生結婚しないという「選択的非婚」3割の時代

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「結婚したいのにいまだ独身」の不本意未婚と「結婚するつもりのない独身」である選択的非婚は、時代の流れとともにどのように変化してきたのでしょうか(写真:NOV/PIXTA)
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先ごろ、2020年の国勢調査に基づく男女の生涯未婚率(50歳時未婚率)が過去最高(男25.7%、女16.4%)を記録したことが各メディアで話題になりました。「未婚化が進んでいる」という表現も使われますが、そもそもこの「未婚」という言葉に違和感のある人もいるでしょう。

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国の基幹統計の用語でも、配偶関係別分類は4分類で、「有配偶」「未婚」「離別」「死別」となっています。基本的に「有配偶」が基準となっており、「未婚」という言葉には、「やがて結婚することが当然なのに、いまだに達していない者」という皆婚時代の名残が込められています。

「結婚したいのにできない」独身を「未婚」と呼ぶのに対して、「自らの意思で結婚するつもりのない」独身に対しては「非婚」という言葉も使われますが、未婚と非婚とでは同じ独身であったとしてもその価値観も生き方も大きく異なります。結婚していない独身者をすべて「未婚」という括りで分類してしまうのは無理があります。

若者が草食化したから未婚が増えた!?

未婚化の問題では、よく若者の価値観にその要因を求めようとする人もいます。「若者の草食化」などがそのひとつですが、これもまた未婚と非婚の混同による誤解が生じます。非婚者の中には、「恋人などパートナーがいても、結婚する必要性を感じない」人もいます。

つまり、「結婚はしないが恋愛はする」場合もあるわけです。同じ独身者であってもつねに恋愛している層もいれば、生まれてから一度も恋愛したことのない層もいます。そもそも、「昔と比べて今の若者が恋愛をしなくなった」という言説自体、怪しいものだという話は、こちらの記事(『最近の若者は「恋愛離れ・草食化」という大誤解』)でも書いたとおりです。

さて、今回は、そんな結婚を一度もしていない独身者の中で、「結婚したいのにいまだ独身」の不本意未婚と「結婚するつもりのない独身」である選択的非婚がどういう形で推移してきたのかを検証してみましょう。

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