拝啓、「若手は褒めればいい」と信じる大人の皆様 Z世代の複雑すぎる承認欲求を知っていますか
「いいね!」を押し合うのは、言ってみれば礼儀作法。こうして「いいね!」社交界が形成され、友達に忖度した「いいね!」が激増し、結果的に「いいね!」がばらまかれます。そんな「いいね!」でも、やっぱり「いいね!」がほしい。これも若者の性です。
友達の投稿に無心で「いいね!」を押す。SNSというオンライン社会の習慣を、彼らは職場にも持ち込みます。なにかにつけて「いいね!」がデフォルト。だからこそ、職場においても「日常のプチ褒め」が求められるのです。
SNS時代の褒めは、質より量
オトナ世代の褒めは「ベタ褒め×少量」ですが、SNS社会を生きる若者世代では「プチ褒め×大量」のほうがスタンダードなのです。
今どきの若者がよく言うのは「身内でさっくり褒めてくれればいいっす」的なコメントです。部署内のミーティング、もっというと一対一の面談なんかで、サラリと褒める。メールやチャットツールで褒めメッセージを送るのでもいい。なんか地味ですが、こういう感じが、じわじわ承認欲求が満たされるようです。若者が望んでいる褒め方とは「質より量」。至ってシンプルなんです。
もっと言うと、褒めに至らないくらいの「プチ感謝」も、レスがあるだけで十分に効果的です。例えば、報連相には必ず「ちょい足し」して返す。言葉はなんでも構いません。「良くなったな」と褒めてもいいし、「大変だったろう」と共感してもいいし、「助かったよ」と感謝を伝えてもいいでしょう。
最後に、褒めるときに使える魔法のキーワードをお伝えしましょう。それは「やっぱり」。例えば「やっぱり、やると思ってた」と、「やっぱり」がつくことで、相手は「えっ、普段からそう思ってくれてた?」と、嬉しい気持ちが倍増します。
普段からちゃんと自分のことを見ていてくれた。これが承認欲求を満たす褒めの本質的なポイント。「やっぱり」には、そのエッセンスが凝縮されているのです。これは若手にも刺さるのです。
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