「テロの矛先」ではなく、「テロ」が問題なのだ

<動画>パリで犠牲者追悼100万人行進

ナレーションは英語です(音量にご注意ください)

1月11日朝、パリのレピュブリック(共和国)広場は多くの群衆に埋め尽くされた。10万人を超える人々がここに集まり、ここを起点にイスラム過激派の攻撃により殺された17人の犠牲者を追悼する行進を行う。

ロイターのビデオをみるとわかるように、さまざまな国旗を手にした人々が集まっている。ロイターによると、オランド大統領の呼びかけにより、ドイツ、イタリア、トルコ、イギリス、パレスチナの指導者らも行進に参加する。テロ警戒を最高レベルとし、軍と警察およそ2200人が厳戒態勢を敷く。デモは100万人規模に膨らむ見通しだ。

今回、殺害されたのは、たまたま言論にかかわる人々だった。そのため、「言論封殺許すまじ」の論調が、主要メディアの紙面にあふれている。しかし、そこに違和感を持つ人も多かったのではないか。どこに矛先が向いたかが問題なのではない。矛先がどこを向こうが、殺人そのものが許されない行為なのである。

懸念されるのは、英国などで盛り上がる移民排斥運動が力を増すこと。経済的に恵まれない人々が、排他的な政治勢力に共鳴する動きが加速する可能性がある。憎しみの連鎖が回り出す前に、歯車を止められるかどうか。主要国首脳の英知が試されるときである。

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