大手総合商社の中でも資源事業で稼ぐ割合が高い三井物産。足元では資源価格高騰の追い風が吹く。今後について堀健一社長に話を聞いた。
──2021年度は過去最高益を更新する見通しです。
新型コロナウイルスで落ち込んだ世界経済が回復する中、繰り越されてきた需要などをグローバルに拾えた。自動車関連や、化学品、食料のトレーディング、ヘルスケアと満遍なく伸びている。各事業で損益分岐点を下げる努力をそうとうしており、会社全体の「稼ぐ力」の底上げが進んだ。
──一方、足元では鉄鉱石価格が下落しています。
中国の要因で世界の粗鋼生産量が落ちているからだろう。環境対応や電力需給も不安定になっている。中長期的には中国のインフラ素材需要は強いとみている。当社の鉄鉱石事業は非常に競争力があり、中長期的に大きな収益源であることは変わらない。
──原油やLNG(液化天然ガス)開発に関し「座礁資産化」のリスクを懸念する声もあります。
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