いつの間にかゲーム屋、それもなんか面白い--南場智子 ディー・エヌ・エー社長[中]

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 当時はインターネットの勃興期、飛ぶ鳥を落とす勢いの米ネットオークション・ベンチャー、イーベイに話が移り、「ソネットさん、やったら」。日本にもネットオークションの時代が来る、という確信があった。何げなく振った南場に山本が、「それなら、あなたがやれば」。

「本当に事業の可能性を確信できる人じゃないと新規事業は難しい。なら、あなたがやるのがいちばん」

言われた南場は、プロジェクトを立案するだけでなく、自分でやってみたいと思い始めていた矢先だった。「そこで火がついちゃった。もうそれしか考えられなくなった」。

マッキンゼーの後輩、川田尚吾(現ディー・エヌ・エー非常勤取締役)を昼食に誘い、いきなり「私がやりたい。一緒にやらない?」。南場と川田はそれぞれが優秀と見込んだ人材を口説き落とし、ソネットに加えリクルートの出資も取り付ける。

ベンチャーキャピタル、日本テクノロジーベンチャーパートナーズ(NTVP)代表の村口和孝にとって、初対面の南場は「いかにもマッキンゼー・エリート。メラメラメラ~」なオーラを放っていた。が、南場への出資は、2カ月間、留保する。ネットオークションへの着眼はいい。が、ゼロから事業を立ち上げる泥臭い工程を、南場が実感を持って理解しているのかどうか──。

それでも出資を決断したのは、「情熱としつこさに打たれた」から。課題を指摘すれば、次に会うときには、アドバイスを消化したうえで確実に解決してくる。回転の速さや処理能力はもちろんだが、それだけではない。根性と執念が、ビンビン伝わってきた。「これは面白いかも」。

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