役所の文章を徹底的に研究して隙のない文章を書く。
公務員の書く、「お役所文章」は、非の打ちどころがない。まねておけば、格式高く、隙のない文章が書ける──。もし、単純にそう思っている人がいたら、それは非常にキケンであることを、まずはお伝えしたい。
筆者は元公務員であり、数多くの「お役所文章」を読んだり書いたりしてきた。現在は独立し、文章の危機管理コンサルタントとして、文章の書き方に関する書籍を書いたり、コンサルティングや講演を行ったりしている。
そんな中で繰り返し目にするのは、ちょっとした勘違いによって、突っ込みどころのある「隙のある文章」を書いてしまっているケースだ。
これは役所だけではなく、企業も同じである。いったい、どこがキケンなのか、以下で解説する。
世間のルールとは異なる
役所の文章のルールを知らずにまねると、人によって解釈が異なる「隙のある文章」となるおそれがある。それが下表の上の例文だ。
これは民間企業の「お子様向けプラン」の加入条件を説明したものだ。ここで問題なのは、「学校教育法に定める学校に在籍する方」で、扶養者がいない人は加入できるのか、できないのかだ。
この記事は有料会員限定です。
東洋経済オンライン有料会員にご登録頂くと、週刊東洋経済のバックナンバーやオリジナル記事などが読み放題でご利用頂けます。
- 週刊東洋経済のバックナンバー(PDF版)約1,000冊が読み放題
- 東洋経済のオリジナル記事1,000本以上が読み放題
- おすすめ情報をメルマガでお届け
- 限定セミナーにご招待
無料会員登録はこちら
ログインはこちら