顧客の琴線に触れる言葉を生み出す方法をコピーライターが伝授。
「言葉の企画」。コピーライターとして、私は自分の仕事をそう定義している。コピーを書く、つまり「言葉を企てる」ことは、商品やサービスのPRについて考える場面はもちろん、仕事のあらゆる面で効果を発揮する。
なぜなら、コピーを書くことで「あ、そうそう!」「わかる!」「そういうことか!」という気持ちの共有が可能になるからだ。共鳴が広がっていくことはビジネスを動かす力になりうる。
それでは早速、私が実践してきたコピーの書き方を紹介したい。まず知ってほしいのは、「コピーは3つの接続詞で書ける」ということだ。その3つとは「そもそも」「例えば」「つまり」。下の図にも示したが、これをコピーのフレームと呼ぶ。ここでは例として、「アイドル」のコピーを作るという前提で話を進めていく。
アイドルとは歌って踊れるタレントである、と考える人は多いと思う。だが、一度立ち止まって考えたい。それは本当だろうか?
重要なのは、「問い」を立てることだ。あるものの魅力を多くの人に伝えるために、手段としてコピーを作る。当然、ステレオタイプなイメージを提示するだけでは、「そりゃそうだ」となり、人の心をつかむコピーにはならない。その「あるもの」が「そもそも」何なのかを捉え直す必要があるのだ。
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