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ミチオ・カク氏が語る未来世界(後編)

テクノロジーが私たちに与えてくれるプラスの面は、「民主主義」である(写真:NHK)

さらに根深い問題は、前回述べたように労働市場が大きく変わるということです。未来の仕事は現代の仕事とはかなり違うものになります。それにはもっと教育が必要になるでしょう。人々が、未来の仕事に備えられるようにすることが大事です。

他方、テクノロジーが私たちに与えてくれるプラスの面は、「民主主義」です。インターネットやツイッターを見ても明らかで、弱者や、独裁政権下に生きている人々が、自分のような暮らしをしなくてもいい世界があることをテクノロジーを通して知るのです。貧しくなくてもいいはずだし、無学でなくてもいいはずだと知るのです。そうなると、独裁政権は次々と蹴落とされていきます。それはいい面です。

私はテクノロジーの広がりが、弱者に力を与えると考えています。弱者に力を与え、「もっといい人生を送りたい」と声を上げさせるのです。そうすれば民主主義はもっと広がっていくでしょう。民主主義が広がれば、戦争は減る。真の民主主義はほかの民主主義と戦争をしないからです。そして戦争が減れば、究極的には幸せが増えるはずです。これは単純です。世界が平和になっているのですから。

これは希望のメッセージだと言えるでしょう。テクノロジーとともにもたらされるのは、知識と力。弱者に力が与えられるのです。私はすべてのテクノロジーがもっと民主的で、平和で、究極的にはさらに幸せな暮らしをもたらしてくれると思っています。

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