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ミチオ・カク氏が語る未来世界(後編)

私たちは地球がいつまでもここに存在すると思いがちです。ですが、実際はそうではありません。物理の法則で、いつの日か私たちは地球を去るか、絶えるかしかなくなります。50億年後には太陽が膨張すると言われていますので、そのときが地球最後の日です。

火星への移住が実現!人類の危険は回避できる

数百万年単位で見れば、かつては彗星や隕石が恐竜を絶滅させました。どうして今あちこちに恐竜がいないのかと言えば、「宇宙計画がなかった」からです。ですが、私たちには「宇宙計画がある」。さらには、「将来危険が迫っている」という予測も可能です。氷河期が訪れたり、隕石や彗星がやってきたり、太陽のエネルギーが危険になったりするかもしれないとわかるのです。この太陽系の中では火星がいちばん近い居住可能な惑星で、いつの日か、私たちは2つの惑星にまたがる生物種となるかもしれません。

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私は『2100年の科学ライフ』(NHK出版)という本で、人類がこうしたことに取り組むためのタイムラインを設けています。SF作家の中には、「なぜ、今すぐやらないのか?」という人もいます。実は、それには問題があるのです。宇宙に出るのにはいくらかかるのか? 1ポンド(454グラム)の重さのものを地球周辺の軌道にのせるのには1万ドルかかります。月に行くのには10万ドル、火星に行くのには100万ドルかかります。つまり、技術はあるけれど、コストが法外にかかるのです。コストを下げるために、何十年も努力しなければなりません。

オバマ大統領は、「2030年代までには初の有人火星探査ミッションが実現するだろう」と公言しています。2045年までには、最初の移住計画が実現しているかもしれませんね。

テクノロジーは諸刃の剣

テクノロジーは諸刃の剣のようなものです。マイナス面は、賢く使わなければ、私たちが傷つけられるという点です。まず、プライバシーの問題が挙げられます。銀行口座やクレジットの情報が犯罪者に盗まれないようにしなければならない。またいたるところにセンサーがあって、政府があなたの知識を盗み見たがるでしょう。そのためにより厳重な、「ファイアウォール」を作らなければなりません。何層ものセキュリティが必要です。

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