2015年1月3日から2月8日まで、5回シリーズで放送予定のNHKスペシャルの新シリーズ「ネクストワールド 私たちの未来」。進化するテクノロジーによって2045年(30年後)の世界はどのようになっているのだろうか、ビジネス、医療、エンターテインメントなどさまざまな分野においてテクノロジーが果たす役割を切り取っていくシリーズだ。
東洋経済オンラインも、番組の世界観を通して、関連した特別インタビューを掲載。読者とともに「2045年」について考えていく。
特設サイトに斬新な工夫
今回のNスペは、「番組とネットの連携」という点で新しいチャレンジをする点にも大きな特徴がある。第1回放送(2015年1月3日午後7時30分~8時43分・NHK総合)は、2045年をイメージしたライブショー「NEXT WORLD LIVE」で幕を開ける。
番組のテーマ音楽を手掛けるサカナクションが、最先端の映像技術とインタラクティブ演出を駆使した近未来のライブを行う予定。このライブは番組内で生中継されるだけでなく、番組ウェブサイトとも連動する。最近話題のグーグルの「ingress」を彷彿とさせる未来的なイメージをまとったこのサイトは、クリエイティブ集団「ライゾマティクス」が設計したものだ。
その最大の特徴がA.I.(人工知能)の活用だ。ライゾマティクスが開発した人工知能「SYMPHONY」を搭載し、ユーザーが、年齢、男女、未来に対する意識などを指定すると、「SYMPHONY」がユーザーの好みを推測し、ファッションブランド「アンリアレイジ」の森永邦彦氏のデザインによるアバター(自分の分身)を提案する。