追加料金不要かつ低料金の葬儀プランを提示して集客を担う代わりに、実際に葬儀を施行する葬儀社から葬儀価格の20~25%の手数料を得る葬儀仲介会社の台頭が著しい。イオン、ユニクエスト・オンライン、みんれびの3社がその代表格だ。
3社の中で先陣を切って葬儀業界に参入したのがイオンだ(当時の事業主体はイオンリテール)。2009年9月に「イオンのお葬式」をスタートした。セットプランのうち最安値は、通夜・告別式などを行わない「火葬式(直葬)」の19万8000円。ただ、依頼件数の4割を占める一番人気は49万8000円の「家族葬50名」プランとなっている。

イオンはネットだけでなくイオンモールなど実店舗でも集客。生前会員の獲得に力を注ぐ(撮影:大澤 誠)
事業立ち上げ時から指揮を執るイオンライフ(14年にイオンリテールから分社化)の広原章隆社長は、こだわりとして「品質」を上げる。イオン独自の「葬儀サービス品質基準」に関する研修を受けた葬儀社のみと提携。さらに顧客の過半数以上が回答するアンケートで、A~Dの4ランクに提携葬儀社を分類し、送客する先を絞っているという。
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