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無残! 寺が朽ちていく Part1 ニッポンのお寺の大問題 仏教界に迫りくる危機

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JR上野駅から常磐線の特急で1時間の石岡駅(茨城県石岡市)。そこから15キロメートルほど内陸に入った所に、その寺はある。善光寺、真言宗豊山派に属している。

周辺は、緑豊かな丘陵地に水田が広がり、所々に住宅が点在する。寺の入り口にある楼門は、様式などから室町時代に建てられたとみられ、国の重要文化財の指定を受けている。かやぶきの屋根が印象的な端正な門だ。

ところがその楼門をくぐり石段を上っていくと、屋根が崩壊し壁が壊れ建物自体も傾いている異様な本堂が目に飛び込んでくる。以前は朱色に塗られていたであろう壁板も長年の風雨で色あせている。まさに倒壊寸前。信仰の拠り所であった本堂が無残な姿をさらしていることに驚きを禁じえない。

大きな構えの本堂が崩壊している。参道につながる楼門は国指定の重要文化財。こちらはきちんと保存されている

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本堂の周りはロープが張られ、立ち入りが禁止されているが、すぐそばで見られるため、一部の「廃墟ファン」には有名なスポットとなっている。本堂につながる石段の下には、手入れの行き届いた文化財の楼門が残っているだけに、そのコントラストがより際立つ。

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