近親者を中心とした小規模な「家族葬」がちょっとしたブームだ。核家族化に加え、退職後の時間が長くなり会葬者が少ないためだ。
家族葬の定義があいまいなこともあり、「高いか安いか」だけで葬儀社を選んでしまう人が多いという。しかし、簡素であっても納得のいく式にするためには、価格以外の要素もしっかり見ておきたい。
神奈川や東京西部を地盤とし、創業80年を超える冠婚葬祭業大手のサン・ライフ。同社の橋本総合ホール(神奈川県相模原市)の3階に、家族葬に用いられる「リビングホール」があると聞き、訪れてみた。
故人を囲む雰囲気でお別れしたい
ドアを開けてすぐあるのが20畳ほどの洋室。床はフローリングでテレビやソファが配置されている。洋室に隣接して、布団も敷ける6畳の和室と、洋室とほぼ同じ広さで通夜・告別式が執り行える葬祭ホールがあり、参列者20人ほどを収容できる。
案内の女性従業員によれば、「ご葬儀がかつて自宅で行われていた頃と同じ『故人を囲む』雰囲気で、お別れの時間を過ごせる」という。リラックスした雰囲気の中、故人の孫たちが周りではしゃいでにぎやかになることもあるとか。
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