有料会員限定

うちの寺の収入すべて見せます 埼玉・熊谷市 見性院 寺院経営を解剖する

印刷
A
A

「寺離れ」「墓じまい」といった言葉が普通に使われるようになった。それだけ寺にとっては大変な時代になったことを意味している。ところがそんな逆風の中、あえて檀家制度を廃止して、独自の「信徒制度」に切り替え経営基盤を拡大させている寺がある。埼玉県熊谷市にある曹洞宗 見性院(けんしょういん)だ。

檀家制度を廃止したのも大胆だが、それだけでなく布施や戒名など寺にかかわるすべての宗教行為の価格を公開し、さらには昨年刊行した新書の中で寺院経営の収支の公開までしてしまった。ガラス張りの経営を標榜しているのだ。

橋本英樹住職(49)は、「江戸時代から続く家を中心にした檀家制度はもはや限界に来ている。本来、宗教は自らの思想・信条や宗教観によって選ぶもの。住職のやり方に共鳴できる方はいらっしゃってください、というのがふさわしいはず」と話す。

父親である先代住職から寺を継いだのが2007年。以後、自分の理想とする寺を目指し、12年に檀家制度廃止に踏み切った。「檀家制度はお布施の強要システムになっている。他方で、寺もすべて檀家に頼っている。寺と檀家は互いにもっと自立的であるべきだ」と考えたからだ。

関連記事
トピックボードAD
連載一覧
連載一覧はこちら
トレンドライブラリーAD
人気の動画
平気で「サラダ」を食べる人が知らない超残念な真実
平気で「サラダ」を食べる人が知らない超残念な真実
任天堂Switchが「6年目でもまだまだ売れる」根拠
任天堂Switchが「6年目でもまだまだ売れる」根拠
平気で「漬物」を食べる人が知らない超残念な真実
平気で「漬物」を食べる人が知らない超残念な真実
生保レディ、昇格しても固定給が下がる理不尽
生保レディ、昇格しても固定給が下がる理不尽
会員記事アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
特集インデックス
お寺とお墓の大問題
伝統仏教にもの申す2
修行者を引き付ける住職の人間力
いま禅がブーム
中高年からの転身も
今だからこそ仏の教えを伝えたい
低料金か質重視か
葬祭互助会の長所と短所
費用だけが基準ではない
本来は「お気持ち」だが
プロが教える手順とおカネ
樹木葬、期限付き墓地
伝統仏教にもの申す1
Part2 お墓と葬式の大問題 「寺院消滅」で増す不安
早わかり解説
岐路に立つ宗派財政
遺族には知られたくないお布施の話
埼玉・熊谷市 見性院 寺院経営を解剖する
データで見る
過疎と高齢化で寺がもたない!
Part1 ニッポンのお寺の大問題 仏教界に迫りくる危機
お寺 お墓 お葬式
トレンドウォッチAD
  • 新刊
  • ランキング
東洋経済education×ICT
有料会員登録のご案内