検査には、例えば以下のようなものがあります。
内診・超音波検査:子宮内膜症や子宮筋腫、クラミジア感染症を調べる
子宮卵管造影検査:卵管の詰まり、子宮の形状の異常を調べる
血液検査:脳下垂体ホルモンや糖尿病など全身疾患などを調べる
性交後試験(フーナーテスト):性交後に膣内、頸管粘液内の運動精子の存在を調べる
【男性側】
精液検査:精子濃度、運動率、精子の形態、感染の有無などを調べる
不妊治療には、医師の指導のもと排卵日に合わせて性交渉を行うタイミング法、動きのよい精子を集めて排卵のタイミングで子宮に送り込む人工授精、女性の体から卵子を取り出し、精子と受精させ培養後に子宮に戻す体外受精や顕微授精などがあります。
これらの検査を経て不妊原因が明らかになれば、自分に必要な治療がわかり、改めて病院選びをするのも一手と言えます。
ただ、不妊症の10~25%は原因不明とされており、検査を経てもなお原因がわからない場合も(日本産婦人科医会HP)。その場合、年齢や不妊期間、検査の値などにもよりますが、一般的にはタイミング法から治療法をステップアップさせていく人が多いようです。
体外受精の「病院選び」5つのポイント
日本で体外受精を行う病院は約600ありますが、治療実績はまちまちです。年間3000件以上の体外受精を行うクリニックもあれば、年間1件も出産例が報告されていないクリニックもあります(日本産科婦人科学会「ARTデータブック2019年版」より)。
それでは、後悔しない病院選びのために患者は何に気をつければいいのか。取材で多く聞かれた「病院選びのポイント」を5つ紹介します。
②大手有名クリニックか地元の小規模クリニックか
③治療実績・質は十分か
④治療方針は合っているか
⑤医師・スタッフが信頼できるか
1つずつ見ていきましょう。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら