「最近の若手」への違和感で自らの価値に気づいた 3年休職のワーママが「置いてきぼり感」を克服

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

クライアントがコンサルタントを雇う理由の1つに「部外者なので社内の前提に疑問を投げかけることができる」ということがある。今の自分も社内でその立場にあると感じている。3年ぶりに戻った私には、「社内の前提を疑う権利」があると信じている。フレッシュな視点で社内での検討事項について質問させてもらう機会が多いので、社内コンサルではないが、社内の課題について前提を含めて質問をぶつけていこうと思う。

3年休みはしたが、以前の実績や顧客リレーションを含む外部ネットワークが無になったわけではない。自分が40代前半まで大切に構築してきたものを復活させるべくさまざまな方面でコミュニケーションをつくれば、新たなプロジェクトや協働のチャンスをつくっていけるとも確信している。

また、トータル2年におよぶ急性リンパ性白血病の治療経験は、医療関連プロジェクトへのインプットという形でも貢献が可能だろう。民間企業と医療機関はその運営方法も、価値観や優先順位も違う。患者として疑問に感じたこと、困ったこと、欲しかったサポートなど、治療中の経験を積極的に還元していきたいと考えている。

Version 2.0になった自分が提供できるもの

白血病を発症したことで、私の人生には大きなチェンジが起こった。つらいこともたくさんあったが、いろいろと経験して学ばせてもらったとも感じている。ある友人から、「(真喜子は)治療後、Makiko Version 2.0になるね!」と声をかけてもらったことがあった。復職してあらためて、休職前と後では違う部分が自分の中にある、まさに別Versionの自分になったと感じることが多い。

「Version 2.0になった自分は、きっと会社でも新たな価値がつくれるはず」。そう思いながら、進んでいきたい。

・入院・療養生活でパワーアップした適応力とコミュニケーション力の活用
・社内D&I検討会へのインプット
・フレッシュな視点での社内課題・前提への問題提起
・社外ネットワークの復活とプロジェクト・協働の組成
・医療現場で患者として経験したことの還元

この5点を意識して価値創造にトライしながら、自分Version2.0 として2022年も邁進していきたい。

山添 真喜子 コンサルタント

著者をフォローすると、最新記事をメールでお知らせします。右上のボタンからフォローください。

やまぞえ まきこ / Makiko Yamazoe

1974年東京都生まれ。大学卒業後、ITコンサルティングファーム、監査法人、環境コンサルファームと外資系企業を渡り歩き、米コロンビア大学で行政学(環境政策)修士課程を修了。帰国後、国内系の総合シンクタンクに入社し、サステナビリティ経営を専門とするコンサルタントとして活躍。2人の娘を育てながらプロジェクトマネージャーとして多忙な日々を送っていた際、急性リンパ性白血病を発症。2018年7月末から9カ月にわたる抗がん剤治療を乗り越え退院。2020年8月に在宅にて維持療法を終了し、2021年秋に復職。「がんノート」の動画インタビューやインスタグラム等で情報を発信している。

この著者の記事一覧はこちら
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

関連記事
トピックボードAD
ライフの人気記事