白血病治療と娘の中学受験が重なった母の大奮闘 必要なのは家庭教師ではなく「コンサルタント」

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コロナ禍によるさまざまな変化、突然の病気……。「生活の強制終了」に見舞われたとき、あなたならどうしますか(写真:studio-sonic/PIXTA)
人生に突如発生する「電源オフ」。
たとえば、2020年春のコロナウイルス感染拡大。多くの人の生活の前提が吹っ飛んだはずだ。仕事では計画見直しや遅延が発生。子どもの卒業式・入学式も通常どおりには開催できない。準備していたイベントや目標としていた試合も中止。そんな「生活の強制終了」をどう乗り越えるか。
そのヒントになればと願いつつ、2018年夏に完全なる「人生における電源オフ」を迎えた経験を振り返ってみたのが、山添真喜子氏の『経営コンサルタントでワーキングマザーの私がガンにかかったら』である。一部を抜粋・編集してお届けする。

やる気を出し始めたタイミングで母親が入院

「退院は最短で2019年1月か……。なんとか2020年2月の中学受験は、あきらめないで済みそうだな」

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白血病の発症を伝えられパニックに陥ったが、少し落ち着いてきたタイミングでカレンダーを確認し始めた。

2018年7月26日に健康診断、7月30日に病院から呼び出し、7月31日に白血病発症の宣告。8月1日には入院。治療には6カ月以上かかるという。それまでは、シンクタンク系コンサルティング会社で、プロジェクトマネージャーとして働いており、家では2人の娘の母親でもあった。しかも、娘の父親は単身赴任中。当然、予定を詰め込んだ毎日を送っていた。そんな私が突如、入院することになった。

長女は、4年生から中学受験のためにS塾に通い始めていた。といっても、4年生のころはバイオリンの練習に時間をかなり費やしていた。練習の目的は、夏のコンクール。2つのコンクールが無事に終わりホッとひと息ついていたとき、塾の成績が芳しくないことに気がついた。

勉強に本腰を入れるタイミングになっていたことを悟った母子は、塾でいう新5年生が始まる直前に、バイオリンよりも勉強に重きを置く生活に切り替えた。勉強に時間を割くようになったら、成績も順調に上がった。

「これからも頑張って勉強しようね!」

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