熟慮のうえの30代婚=最高の結婚になるか?

30代3人目の彼氏と結婚…その幸福と不安

不謹慎かもしれないが、興味深い体験と洞察だと思う。浮気性は基本的に治らないし、浮気で始まった恋愛や結婚は、いつか浮気で終わることになるのだ。Aさんは弱さとズルさを併せ持ったタイプの男性なのだろう。愛の冷めた女性との関係を断ち切って、禁欲と孤独に耐えることが彼にはできない。ならば、女性のほうから切り捨てるしかない。

「当時、すでに35歳になっていたので、結婚もしたかったのです。でも、彼の気持ちのなさはわかっていたので、もし結婚しても幸せになれないと思っていました。それなのに別れるのが悲しくて仕方ない。

別れた後も半年ぐらいは苦しかったです。会社で仕事しているときは平気なのに、一人暮らしの部屋に帰ってふとした時に彼を思い出すと泣いてしまう。風邪薬みたいに、失恋を忘れる薬がほしかったな……。今、振り返ると、相手が振り向いてくれない分だけ固執してしまっていたのだと思います」

これもまた冷徹な分析である。去る者は追いたくなり、追ってくる者からは逃げたくなる。麻里さんはこの教訓をBさんとの恋愛で思い知ることになる。

今度は、自分の愛情が足りない……

Bさんとの出会いも友人に誘われたテニスだった。ただし、Aさんと別れて半年後ということもあり、麻里さんの気持ちはすぐには盛り上がらなかった。

「歳も歳だし、チャンスは広げたほうがいいと思って付き合ったのです。正直に言えば、彼のことはそれほど好きではありませんでした。もっと自分に愛情をかけてほしいという無言のプレッシャーを感じて、面倒くさい人だなと思ってしまいましたね。

たとえば、デート中に私の気分が悪くなり、『具合が悪いから今日は早めに帰るね』と伝えるとスネちゃう。私に愛情があれば、いろいろ声をかけて彼を安心させられることはわかっていました。でも、気持ちがついていきませんでした」

ここに至って麻里さんは気づく。自分の前でスネまくっているBさんは、かつてAさんからの愛情を十分に感じられずに不機嫌になっていた自分の姿なのだ、と。

人間関係における愛情の量は完全に同じになることはない。どちらかがつねに少しだけ片思いであり、切ない気持ちを抱えているのだ。しかし、自分もしくは相手の愛情が少なすぎる場合は、関係自体が成り立たなくなる。麻里さんは今回も自分から別れを切り出した。エラいぞ、麻里さん。

次ページやってきた3人目の男性
ライフの人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • 内田衛の日々是投資
  • ぐんぐん伸びる子は何が違うのか?
  • iPhoneの裏技
  • 埼玉のナゾ
トレンドライブラリーAD
  • コメント
  • facebook
-

コメント投稿に関する規則(ガイドライン)を遵守し、内容に責任をもってご投稿ください。

ログインしてコメントを書く(400文字以内)
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
介護大全<br>お金、仕組み、施設を全検証

突然、訪れる親の介護にどう向き合えばよいか。3640人へのアンケートによる経験者の声を基に、介護の悩みや不安の解消策を考える。介護保険サービス利用の全容、4つのケースで試算した介護費用、老後の住まい徹底比較など、具体例を満載。