"35歳以上婚"の実現に、「合コン」は有効か? 女性体育教師×ラガーマンの「大人な婚活」

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 「結婚難」が止まらない。日本人の平均初婚年齢は年々上昇し、男性は30.7歳、女性は29歳。社会人歴が長くなり、ガチガチに自我が固まりゆく一方で、恋愛感度は下がり続ける。35歳を超える頃になると、「もはやどうやって結婚にたどり着けるかわからない」という人も少なくないだろう。そこでこの連載では、“35歳以上婚”を果たした「晩婚さん」に会いに行く。晩婚さん、どうやって結婚をつかんだのですか? あなたの晩婚は幸せですか?
体育教師の里奈さん(36歳)が見つけた、どストライクな結婚相手と、その意外な出会いの場面とは (イラスト:堀江篤史)

「手当たり次第方式からピンポイント方式に変えたら、すぐに彼氏ができました。私が『これだけは外せない』というピンポイントの条件は、スポーツマンであることです。この条件を掲げたら(相手探しの)アンテナを張りやすくなり、出会った人とのすれ違いも少なくなりました。それで付き合えた彼氏が今のダンナさんです」

ここはあるホテルのラウンジ。お茶を飲みながら成功戦略を明かしてくれるのは、中学校の体育教師をしている西川里奈さん(仮名、36歳)。実年齢より5歳ほど若く見えるかわいらしい風貌の女性である。

内と外から見た、スポーツマンの魅力

中学校教師&体育会系という世界は、フリーライター&非体育会系の僕には袖すり合うことのない遠い世界だ。教師同士で出会って早々に結婚する人が多いのかな、とぼんやり想像する程度だが、里奈さんにとっては「教師」は最も結婚したくない相手らしい。

「うちは両親ともに教師です。教師というのは独特の世界で、一般的な感覚がありません。家族に教師を増やすのはもう嫌です(笑)。学校に来る人(新任教師)との出会いを待っていられない、狭い世界で相手を決めたくない、という気持ちもありました」

同じく体育教師の父親と学生時代はサッカーに打ち込んでいた兄は典型的なスポーツマンであり、里奈さんは「自分より筋肉のない男子には魅力を感じない」ようになっていた。家族に教師は増やしたくないが、スポーツマンは大いに増やしたいようだ。

結婚とは家族を作ることであり、経済力の有無などの条件も気になる。しかし、大前提として男女が異性として引かれ合うことが必要だ。手をつなぎたくもない相手と一緒に寝ることはできない。

里奈さんは、肉体的な相性に加えて、精神的にも体育会系とは理解をし合いやすいと感じている。

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