NECがモバイル通信インフラでグローバル展開を先導《新「本業」で稼ぐ》


 05年には、納入台数がそれまでの年間数万台ペースから10万台超となり、07年には一気に3倍増。世界シェアも3位からトップに躍り出た。以来、3年連続で首位を守っている。

NECは転換期の真っただ中にある。09年12月、巨額の設備投資負担による赤字続きで収益の足を引っ張る存在だった半導体事業を分離、ルネサスと統合して持ち分子会社化した。10年6月には携帯電話端末事業をカシオ日立と統合、業界シェアトップを目指している。18年3月期に当期利益2000億円を目指す経営計画を策定しているが、売り上げの海外比率は50%に引き上げる予定だ。第1段階として13年3月期に25%を目標に置く。

成長市場と同時にグローバル展開の先兵に

海外展開の中核的な存在として、パソリンクは重要な使命を担っている。モバイルバックホール(移動体通信を裏で支えるネットワーク用の機器)市場自体は、14年には800
0億円を超えるレベルに拡大するとの試算もある。LTE、WiMAXなどの次世代ネットワークの構築需要が続き、急激な成長期は過ぎたとはいえ、年間数%程度の安定成長が続くからだ。

9月には新製品「アイパソリンク」の投入を開始した。これによってネットワークの末端部分にとどまっていた利用ゾーンが、よりコアネットワークに近い部分にまで広がった。

さらに第2世代、第3世代、LTEとすべてのモバイルネットワーク需要に柔軟に対応できるため、第2世代の需要が根強い新興国だけでなく、これまで食い込めなかった国のモバイル大手企業に攻勢をかけていくことができる。そこからコアネットワークやクラウドなどの大型受注につなげていこうとしている。

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