「日経平均2万円割れの懸念」が無謀ではない理由 株価下落の理由は「ウクライナ」だけではない

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競馬である。

先月の2月26日は「サウジカップデー」で、サウジアラビアで世界最高賞金(1着1000万ドル)のサウジカップをはじめ、多くの重賞レースが行われ、日本馬が4勝(すべてクリストフ・ルメール騎手)と大活躍した。

日本馬が最も重要なサウジカップで勝てなかったワケ

しかし、最も期待されたサウジカップのテーオーケインズはまったくいいところがなく8着に大敗した。これは日本競馬の大問題を表している。

4勝したからいいのではないか? テーオーケインズだけ弱かった、サウジのダートが合わなかった、というだけではないか?

いや、違う。

4勝のうち1勝はダート戦だから、ダート自体の問題ではない。そして、テーオーケインズは、状態は最高だった。ではなぜ負けた? ほかのメディアなどを見ると、騎乗した松山公平騎手は以下のようなコメントをしていた。

「スタートは速かったのでいいポジションが取れたんですけど、いつもだったら息を入れるところが、こちらのペースはそうじゃなかったので、馬の経験がなくて、戸惑ったような感じになりました」

映像を見てもわかる。最初から馬が苦しがり、松山騎手も最初から促しっぱなしである。

こういう厳しいレースに勝てない。馬が厳しいレースをまったく経験したことがない。経験の浅い2歳馬ならともかく、日本のチャンピオンのテーオーケインズがそうなのだ。これは、日本競馬がぬるい、ということを表している。

馬が悪いのではない。いつも批判する、馬場のせいでもない。あえて直接の第一義的な犯人を挙げれば騎手である。騎手がぬるい。

実は、今年のサウジカップは、昨年の覇者、欧州のチャンピオン、ミシュリフも最下位に大敗した。それだけタフなレースだったということだが、この理由はアメリカ調教馬と同国の騎手がレースを主導したからだ。

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