「ニュースの達人」が実践、1日1000本記事の選別法 あなたも「忙しい日でも」できる!簡単秘訣は?

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「RSSリーダー」を使いこなす5つめのコツとして、カテゴリーの記事の量に合わせて「見せ方」を変えることを提案したい。

【5】「画面の表示」を、カテゴリーごとに変える

たとえば私のカテゴリー分けでいえば、「本」や「映画」の記事は1日に5、6本しか流れてこないが、「ニュース」には1日に軽く100本を超える記事が流れてくるなどカテゴリーごとの記事量に差が生じる。そこで、次のように対処している。

「フィードリー」には「ビューを変更する」という機能がある。見出しのみのシンプルなビュー「タイトルオンリー」のほか、記事内の画像も表示される「マガジン」「カード」「アーティクル」があり、順に画面の情報量が多くなる。これらの4つのビューを「カテゴリーの記事量」に応じて使い分けるのがコツだ。

記事量が多い「ニュース」カテゴリーで、「アーティクル」や「カード」にすると、画面のスクロールが大変せわしくなるので、「タイトルオンリー」にしている

一方で「個人ブログ」や「政治・経済・社会」など、じっくり記事を選んで読みたいカテゴリーでは、「マガジン」や「カード」に見せ方を変えているのだ。

なお、ビューの変更はパソコン版とスマホ版など、アプリごとに変更できる。機器どうしで同期はされないので、それぞれ設定する必要がある。

「RSS」を使いこなして「ニュースの達人」に

実は、大手インターネット関連会社のなかには、2010年代半ばに「RSSリーダー」の提供を終了してしまったところもある。その理由のひとつとして「インターネットの情報が爆発的に増えてしまったこと」が考えられる。

それでも私は、「RSSリーダー」を愛用しており、みなさんにも強くすすめたい。今回紹介したようなコツを駆使して使いこなせば、「ニュースを効率よく読む」ための強い味方になることを実感してきたからだ。

「RSSリーダー」を活用して、世の中にたくさんあるネットメディアを分別し、記事を読み解く「流れ」をつくることができれば、忙しい日々でも必要なニュースを読みこなすことが可能になる

そうすれば、あなたも一歩、「ニュースの達人」へ確実に近づいているはずである。

佐々木 俊尚 作家・ジャーナリスト

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ささき・としなお / Toshinao Sasaki

1961年兵庫県生まれ。早稲田大学政治経済学部中退。毎日新聞記者、『月刊アスキー』編集部を経て、2003年よりフリージャーナリストとして活躍。ITから政治、経済、社会まで、幅広い分野で発言を続ける。最近は、東京、軽井沢、福井の3拠点で、ミニマリストとしての暮らしを実践。『レイヤー化する世界』(NHK出版新書)、『そして、暮らしは共同体になる。』(アノニマ・スタジオ)、『時間とテクノロジー』(光文社)など著書多数。

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